企業の資金繰りとは

例えば皆さんが消費者金融から借金をしたとします。借金をすれば一時的に皆さんの元にお金が増えます。皆さんの生活は一時的に楽になるでしょう。ですがこれは考えなくてもわかることですが、借金をすれば当然後でその借金の返済義務に追われます。

ここで皆さんの収入が増えるなど、皆さんの生活の根本とも言える家計の状況が好転していれば、借金返済はそれほど苦にはならないでしょう。ですが逆に皆さんの家の家計が悪化していた場合、借金を返すことは困難となります。

借金返済の際には利息をつけて返済するのが普通です。最悪の場合、利息だけ支払っていくことで精一杯となってしまい、これだと借金の元本が減らず、延々と借金地獄が続くことになります。更にひどい場合は一社からの借金を返済するために、別の消費者金融に手を出してしまうケースです。

これも借金の根本的な解決にはならず、同じように延々と借金地獄にはまっていくことになります。最近皆さんがよく耳にするカード破産や自己破産といったニュースは、その多くがこうした悪循環に陥ってしまったものです。

このようなパターンに陥ることだけは絶対に避けなければなりません。

以上は個人による借り入れのケースでしたが、企業のケースとて同じことです。企業が資金繰りに困って、銀行などからの借り入れを行えば、短期的には資金繰りが改善することになります。ですが個人でお金を借りる場合と同様、企業の経営状況がそれでよくなるのならともかく、逆にそれでも企業の経営状況が好転しない場合、中長期的に見ればその借入金の返済が資金繰りを圧迫していくことになります。

従って借り入れは一時しのぎになりかねません。根本的な解決の手段にはなり得ないのです。企業の経営に参与する人は当然ながらこのことを頭に入れておく必要があります。
2008年のリーマンショックに端を発した世界同時不況の影響が、現在の日本にも及ぼしていると言えます。日本はまたもや出口の見えない不況に入り込んでしまった、とも言っていいでしょう。そんななか企業の資金義理が悪化した、そうして企業倒産に至ったというニュースはよく耳にします。

では一体どうしてこのような資金繰りの悪化という状況に陥ってしまうのでしょうか。
これには先にあげた不況による影響もさることながら、これ以外にも例えば業界の動向、或いは消費者需要の変化等といった企業の外部的な要素があります。

ですが企業の資金繰りを悪化させてしまう要因にはこれらの他に経営方針、設備投資、在庫管理、労務管理等の企業内部の要因、言い換えれば経営活動の中にも大きな要因が潜んでいることを忘れてはいけません。

寧ろこちらのほうに根元的な要因が潜んでいるケースが多く、言い換えれば不況等外部的に大きな変化があろうとも、内部の経営に関する問題に関してしっかり対応できていれば、外部的な要素がもたらす影響は最小限にとどめることができるとも言えます。

借金の返済

皆さんがもし消費者金融などから借金をするのなら、借金の返済をしていくことは勿論ですが、何故借金をするに至ったか、今までの消費生活に一体どんな問題があったかを見直していかなければなりません。

そうして生活の根本を見直さなければ借金を繰り返し、いずれは自分で自分の首を絞めることになります。企業を経営する場合も同様です。

企業が資金繰り悪化に至った真の原因と問題点を究明し、それに対処するべくこれまでの経営活動を見直していくことです。

このことなくしては企業経営に関する根本的な問題解決はないのです。