資金繰りとは

この文章をご覧の皆さんのうち、その多くが自分で仕事を持っていて、毎月決まった収入があり、それを基に生活を送っていることでしょう。
現在の日本経済が出口の見えない不況の最中にあるということもあって、収入も増えず、それに反して支出は増えるばかりで生活の見通しもなかなか明るくならないと言う人も少なくないかもしれません。
ですが今ここで、その皆さんの経済生活といったものを考えてみませんか。そうすることで今まで見えなかったものが一つ見えてくるようになるかもしれません。

皆さんがもし現在独身だったら、その収入及びお金は殆ど自分で思うが侭にコントロールできると考えてよいでしょう。食費や光熱費、交通費やその他の生活費等、毎月必ず必要になってくる経費を差し引けば、残りは殆ど自分の思うように使うことができます。勿論彼女とのデートや友達との交友費に使ってもいいですし、服や嗜好品等自分の好きなものを買ってもいいですし、趣味に使ってもいいですし、はたまた思い切って車など高価なものを買ってもいいでしょう。こうして自分の好きなことにお金を使うことは実に楽しいことです。逆にそれ故に働いて収入を得る意欲が沸いてくるというものです。

ところで皆さん或いは皆さんの周囲にこんな人はいませんか。毎月給料日前になるとお金がなくなってしまう、生活の質ががくんと落ちてしまう、給料日の到来が待ち遠しくて仕方なくなる、はたまた友人や同僚からお金を借りまくる…恐らくそんな人は皆さんの周囲に必ずいるでしょう。もしかしたらいまこれをご覧の皆さん自身がそうかもしれません。もし皆さんにもそうした経験がお有りでしたら、ではどうしてこのように給料日前に「金欠病」に泣かされるといったことが起こるのか、考えてみる必要があります。誰しもお金には余裕のある生活をしたいものです。給料日前に切羽詰ってくるような思いはしたくないものです。毎月毎月給料日前に同じような光景が繰り返されているのなら、ここでその原因を考えてみたほうがよいかもしれません。

収入自体は生活に困るほどではない筈なのに、それでもお金に困ってしまうのなら、それはお金の使い方に問題があるということです。そこでお金の使い方をもう一度見直してみる必要があります。

まず自分が毎月いくら給料をもらっているのか、或いは幾らの収入があるのかを考えてみます。毎月の収入は人によって異なるでしょうが、この数字を弾き出すこと自体は難しくないことだと思います。

自分の毎月の収入を弾き出したら、次は毎月必ず出て行く金額つまり固定した出費を考えます。これには例えば家賃だったり、車か何かのローンであったりします。他には出勤などにかかる交通費や車のガソリン代など。

それから電話、ガスや電気、水等の通信費、光熱費があります。家賃やローンなど、金額の決まっているものはわかりやすいですが、光熱費はガソリン代など月によって金額が変化するものに関しては、その前数ヶ月の金額が幾らだったかを考えながら、大体の金額を計算しておきます。
月々の収入から以上の固定した出費を差し引き、そうして残った金額が皆さんが自由に使える金額となります。皆さんはこの自由に使える金額が幾らくらいになるのかをよく知っておき、頭に入れておく必要があります。

皆さんが旅行に行くにせよ、誰かと遊ぶにせよ、または欲しいものを買うにせよ、この金額を念頭に置いておく必要があります。もしそれで足らなければ貯金を取り崩すと言う手もありますが、その貯金が無い場合は厄介なことになります。

自由に使えるお金の金額が限られていて且つ貯金もないのに、それでいてたくさんのお金を使ってしまうと結局は自分の首を絞めることになります。上に書いたように給料日前にお金に困ったり、友人に借りまくったりしなければならなくなります。

もし皆さんの周囲に、お金を貸してくれる人がたくさんいるのならそれほど困らないのでしょうが、それでもできることならお金は他人から借りないに越したことはありません。

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このように例えどんな時であってもお金に困らないようにしておく、言い換えれば自分の収入と支出をきちんと理解しておき、それを管理しておく、それが所謂資金繰りの基本的な考え方だと思います。資金繰りという言葉は皆さんもよく耳にするでしょうが、その基本的な考えは至って簡単だと思います。

皆さんが独身の一人暮らしなら、例えお金に困っても、それで影響を受けるのは自分ひとりだけですからまだいいとしても、もし皆さんが結婚して家庭を持つと、影響は皆さんの家族にも及んできます。

お金に逼迫すると、皆さんの家族の生活の質にまで影響が及ぶのです。これがもっと話が大きくなって皆さんが会社を経営するとなると、会社の経営そのものを考えなければならないのみならず、従業員及びその家族にまで話が及んできます。

資金繰りとは生活を支えること、企業を支えること、もっと大きな話で言えば社会を支えることにも繋がるわけです。

ちょっと話が脱線しましたが、現代が貨幣社会で成り立っている以上、いずれの単位で考えるにせよお金の話は避けて通れません。それは言い換えればお金をきちんと管理すること、つまり資金繰りの話に繋がってきます。

そこでここでは皆さんにとっても知っておいて損は無い資金繰りの話をしていきます。